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週刊セパ好成績&珍記録まとめ。
打棒爆発の山川と岡本……大瀬良!?
posted2020/06/30 11:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
2020年NPBも2週目に入った。注目は、この週からパ・リーグで始まった前代未聞の「同一カード6連戦」だが、いきなり極端な結果になっている。
<6月23日から6月28日までの1週間の成績>
【パ・リーグ】
○チーム成績
1 ロッテ6試合6勝0敗0分 率1.000
打率.253 防率3.11
2 楽天6試合4勝2敗0分 率.667
打率.324 防率3.33
2 西武6試合4勝2敗0分 率.667
打率.271 防率4.67
4 日本ハム6試合2勝4敗0分 率.333
打率.208 防率7.02
4 ソフトバンク6試合2勝4敗0分 率.333
打率.224 防率6.48
6 オリックス6試合0勝6敗0分 率.000
打率.211 防率5.22
いきなりロッテがオリックスを「6タテ」。スイープはいつかは出ると思ったが、いきなりとは……。同じ球場で6連戦は一度できた流れを変えるのが難しいのかもしれない。
オリックスは山岡泰輔が26日に先発してわずか3球でわき腹を痛めて降板するなど、不運もあった。
負け越した3チームの防御率は極端に悪いことからわかる通り、ワンサイドゲームが多かった。特に日本ハムは6試合で43失点。27日には18失点と、前途多難である。
山川はソフトバンク6連戦で5発。
○打撃成績
<最多安打>
11安打:ロメロ(楽)
<最多本塁打>
5本塁打:山川穂高(西)
<最多打点>
12打点:山川穂高(西)
<最多盗塁>
3盗塁:荻野貴司(ロ)、和田康士朗(ロ)
<打率3傑(規定打席以上)>
1 ロメロ(楽).500
1 太田光(楽).500
3 浅村栄斗(楽).417
<RC(打撃総合指標)3傑>
1 山川穂高(西)9.91
2 ロメロ(楽)9.60
3 浅村栄斗(楽)8.39
観客がいないこともあって、各選手の「出囃子」がよく響く。中でも山川穂高の「オジー自慢のオリオンビール」がやたら耳に残るが、6試合で5発とはものすごい。山川は開幕ダッシュが得意で、一昨年、昨年と開幕月(3、4月)にそれぞれ11本塁打しているが、今年はさらに加速している。
オリックスはステフェン・ロメロを放出したのを後悔しているのではないか。楽天にきて大暴れで、ロメロだけでなく楽天は打線全体が好調だ。
ロッテの荻野はすでに5盗塁。34歳にして初の盗塁王に向けて走っている。これを育成上がりの同僚、和田康士朗が追いかける。この争いも見逃せない。