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各成績で2010年代ベスト9を選ぶと。
坂本や山田&柳田、菅野にマエケン。 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki/Hideki Sugiyama

posted2020/06/29 08:05

各成績で2010年代ベスト9を選ぶと。坂本や山田&柳田、菅野にマエケン。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/Hideki Sugiyama

トリプルスリーを3度も達成した山田哲人に、MLBでも活躍中の前田健太。2010年代の成績ベストナインはおなじみの面々だ。

分業が進んで先発の勝利数も……。

【投手編】
<勝利数5傑>
1 金子弌大 100勝65敗
(オリックス-日本ハム)
2 メッセンジャー 98勝84敗
(阪神)
3 岸孝之 89勝68敗
(西武-楽天)        
4 菅野智之 87勝47敗
(巨人)
4 石川雅規 87勝90敗
(ヤクルト)        

 投高打低の時代だから、投手成績が向上するかと言えば、そうではない。この10年、投手の分業がさらに進み、先発投手が投げるイニングはさらに短くなった。またダルビッシュ有、田中将大、和田毅、前田健太などトップクラスの投手はMLBに移籍した。前の10年、80勝以上は12人いたが、これが10人に減った。

 そんな中でオリックスという強いとは言えないチームで2度の最多勝を獲得した金子弌大はエースの働きをしたと言えるだろう。

<奪三振5傑>
1 メッセンジャー 1475奪三振
2 金子弌大 1260奪三振
3 岸孝之 1259奪三振
4 則本昂大 1245奪三振
(楽天)
5 能見篤史 1152奪三振
(阪神)

 毎年のように200イニング、3000球を投げたメッセンジャーが1位。抜群のスタミナだった。奪三振率で言えば、イニング数(1196.1回)を上回る三振を奪った則本が際立っている。

2010年代も岩瀬は凄かった。

<セーブ数5傑>
1 サファテ 234セーブ
(広島-西武-ソフトバンク)
2 岩瀬仁紀 173セーブ
(中日)
3 増井浩俊 163セーブ
(日本ハム-オリックス)
3 山崎康晃 163セーブ
(DeNA)
5 平野佳寿 156セーブ
(オリックス)

<ホールド数5傑>
1 宮西尚生 316ホールド
(日本ハム)
2 山口鉄也 213ホールド
(巨人)
3 マシソン 174ホールド
(巨人)
4 浅尾拓也 154ホールド
(中日)
5 増井浩俊 152ホールド

 前の10年、233セーブで1位だった岩瀬が次の10年も2位。投手史上初の1000試合登板を樹立して引退した岩瀬だが、その持久力は驚異的だった。山崎は、次の10年にも期待がかかる。

 ホールドでは宮西が、2018年限りで引退した山口鉄を抜いて史上1位になった。増井はセーブでもホールドでもランクイン。150セーブ150ホールドは藤川球児(通算241セーブ162ホールド)に続いて史上2人目だ。

マエケンの防御率は昭和の大投手級。

<防御率5傑(1000イニング以上)>
1 前田健太 2.16
 80勝51敗1207回(広島)
2 菅野智之 2.36
 87勝47敗1222.2回
3 菊池雄星 2.77
 73勝46敗1010.2回(西武)
4 金子弌大 2.90
 100勝65敗1486.2回
5 岸孝之 2.91
 89勝68敗1445.2回

 この10年で1000イニング以上投げたのは17人。2000年代は21人だった。投手の分業が進んでいるのだ。ただ防御率2点台は1人から5人に増えている。前田健太の2.16という防御率は、昭和の大投手に近いレベルだ。前田は防御率1位を3回取っている。菅野智之は昨年3.89と数字を下落させたが、それを除へば2.25。菅野は前田を上回る防御率1位が4回。この2人が際立っている。

【次ページ】 ベストナイン、抑えはあの助っ人。

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