炎の一筆入魂BACK NUMBER
無観客試合で意気消沈の鈴木誠也。
果たして“スーパーセイヤ”化なるか?
text by
前原淳Jun Maehara
photograph byKyodo News
posted2020/06/16 11:40
極端に重いマスコットバットを振ってのティーバッティングで汗を流す鈴木誠也。
鈴木誠也の最終形態はいかなるものか?
プロ入りし、若くしてレギュラーとなり、今では日本を代表する打者となった。必死に努力すればエリートを超えることもある。
'16年は25年ぶり優勝に貢献。'18年は4番として3連覇に導き、'19年はプレミア12で世界一にも輝いた。
戦えば戦うほど強くなり、手強い相手との対戦によって、また強くなってきた。
右足首を骨折する大けがをしたときには「変わらないといけないことなんだと思う」と現実を受け入れて前に進む力に変えたように、コロナ禍でのシーズンも次なるステージに上がるための試練なのかもしれない。
「スーパーサイヤ人」が何段階も進化を遂げたように、プロ野球界の戦闘種族、鈴木セイヤの最終形態もまだ見えていない。
6月19日、プロ野球選手としての新たな章が幕を開ける。