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女子プロゴルファーとJリーガーが
ユーチューバーになってみたら……。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph bySports Graphic Number
posted2020/05/24 11:50
「李忠成/Tadanari Lee」初めて公開したのは2020年3月25日。
「あなたにとってYouTubeとは?」という問い。
Jリーグは2月に開幕したものの、下旬から他の競技団体に先んじて公式戦の中断を決めた。それから3カ月。李は「ケガによる長期離脱の経験から言えば、この状況でモチベーションを燃やし続けていたら、6週間後には燃え尽きてしまう。日付が決まってから逆算して気持ちや体を燃やそうと考えている」と割り切って毎日を過ごしている。このあたりは成田とも重なる。
もちろん一方で、京都サンガが今年から使っているJR亀岡駅徒歩3分の新スタジアム「サンガスタジアム by KYOCERA」でプレーする日を心待ちにしているのは言うまでもない。
「サッカーは感動の瞬発力が一番。満員のスタジアムになる日を心待ちにしています」
最後に、「あなたにとってYouTubeとは?」という問いを李に投げかけると、このような答えが返ってきた。
「サッカーで育てられ、いろいろな経験をさせてもらったことを形にして還元するのがYouTube。未来のJリーガーや日本代表になる若い選手がこの“バイブル”を自分の選択肢の1つに組み込み、上のレベルにいくことで、“僕が死ぬまでに日本がワールドカップで優勝する”という夢が現実に近づいていくんじゃないかな」
ゴルフファン、サッカーファン、他のあらゆるスポーツ競技のファンが、いまはつらい日々を過ごしているだろう。ときにはYouTubeを見てアスリートの魅力を別角度から再発見してみたい。