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マキロイは誰よりも再開に積極的。
「ツアー再開できない理由がない」
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph byAFLO
posted2020/05/16 09:00
プレーヤーズ選手権に出場し、1日目を終えたところでマキロイのプレーも中断。彼はゴルフに飢えている。
自分に言い聞かせるような「可能」。
米ツアーの誰よりも積極姿勢を見せているマキロイだが、一方で、米欧対抗戦のライダーカップに関しては、是が非でも開催を望むのではなく、「無観客の形でしか開催できないのなら、いっそのこと大会を中止すべきだ」と主張している。
マキロイの胸の中にも、さまざまな不安や戸惑いはあるに違いない。ツアーや試合、それぞれの存在意義や性質によって、「やるべき」「やらざるべき」といった迷いもあるのだろう。
あたかも自身に言い聞かせるように「可能なはずだ」と言ったのは、揺れる想いを断ち切り、「可能にする」「可能にしてみせる」と自分で自分を説き伏せて、踏ん切りをつけようとしていることの表れではないだろうか。
「僕は大丈夫。戦いの場に戻る準備は万全だ。プレーも転戦も、恐れることなく、僕はできる」
とにかく、前へ進もう――そんなマキロイの願いを込めた呼びかけが聞こえてきたように思う。