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保釈ロナウジーニョは今何してる?
獄中フットサルのちホテルで……。 

text by

沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byAgencia EFE/AFLO

posted2020/04/27 07:00

保釈ロナウジーニョは今何してる?獄中フットサルのちホテルで……。<Number Web> photograph by Agencia EFE/AFLO

保釈されてメディアに囲まれたロナウジーニョ。ちょっとバツの悪そうな表情を浮かべていた。

“黒幕”がいまだ逃亡中で……。

 捜査当局は、2人がロペスの犯罪に加担していた可能性を疑っている。彼女の背後にはパスポートを偽造した犯罪組織があると思われ、入国手続きで2人が提示したパスポートを偽造と知りながら入国させた容疑などでアスンシオン国際空港の出入国管理局の職員や警察官ら15人以上を拘束して取り調べを行なっている。

 ただし、事件のカギを握ると思われるロペスは依然逃亡中である。警察はインターポールを通じて国際手配したが、逮捕に至っていない。

 事件全貌の解明に手間取っていると同時に、新型コロナウイルスの感染拡大のため捜査や法的手続きが通常より遅れていることもあって、2人の勾留はまだまだ長引きそうだ。

ボールが蹴れる大広間のホテル。

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 4月7日、ロナウジーニョ兄弟は160万ドル(約1億7200万円)の保釈金を支払って市内のホテルへ移った。

 とはいえ拘束されていることに変わりはなく、取り調べのため以外の外出は一切認められていない。

 移転するホテルを選ぶ際、ロナウジーニョはいくつかの条件を付けた。その1つが、ボールを蹴れる場所があること。このホテルは、30m×15mの大広間を提供することを約束して、彼の眼鏡にかなった。

 ホテルでの2人の生活ぶりについて、支配人はこう語る。

 4月7日夜に到着した際は、多くの報道関係者が詰めかけたこともあり、多少神経質になっていた。

 しかし、次第にホテルでの生活に慣れてきたようだ。

 コロナ禍もあってか兄弟とその弁護士以外に宿泊客はほとんどおらず、リラックスした表情で建物内を散歩したり、ジムでフィジカルトレーニングに励んだり、大広間でボールリフティングをしたりして、快適に過ごしている。

【次ページ】 月650万円近くかかるホテル生活。

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