サムライブルーの原材料BACK NUMBER
サッカー人生で一番の試練を越えて。
細貝萌、タイで感じる充実と喜び。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byTrue Bangkok United
posted2020/04/14 20:00
昨季、タイのブリーラム・ユナイテッドに移籍した細貝。今季はバンコク・ユナイテッドに期限付き移籍をしている。
良いスタートを切った2020年シーズン。
2020年シーズンの細貝は、良いスタートを切っていた。
タイのシーズンは日本よりも早い。
2月15日、ホームでプラチュアップと対戦したバンコク・ユナイテッドは2-0と勝利。ボランチで先発した細貝は途中からセンターバックに入り、対人の強さを発揮して無失点に貢献している。この試合のマンオブザマッチのみならず、開幕節のベストイレブンにも選ばれた。
細貝は「自分の役割がはっきりしていてやりやすいし、自分に合っているとも感じています」と言い切る。
バンコク・ユナイテッドはカウンター色の濃いチーム。前線にいる選手はカウンターを狙うため、守備時の貢献度は低い。
細貝にはその分守備の負担が回ってくるものの、相手の攻撃を食い止めてカウンターを発動する重要な役割を担う。
「あ、僕はこんなプレーがしたいんだ!」
「(味方がボールを保持しているとき)相手のフォワードに自分がマークでついて、2枚のセンターバックのうち1枚は自分より前に行くこともある。ボランチだけど、センターバックとの掛け持ちみたいな役割。(対人に強い)自分の持ち味が出せているなっていう実感を持つことができています」
中断に入るまで開幕4連勝。首位のバンコク・ユナイテッドを支える守備の要として細貝の存在感は増すばかりだ。
ブログの「Diary」にはちょっと気になる記述があった。
「ある選手の映像を観ていて思ったことが……。改めて、、、あ、僕はこんなプレーがしたいんだ!って。。今更だけどこの歳でまた感じることが出来た」(原文ママ)