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大阪桐蔭の天才が社会人で完全復活。
峯本匠のドラフトイヤーが始まった。

posted2020/03/30 11:15

 
大阪桐蔭の天才が社会人で完全復活。峯本匠のドラフトイヤーが始まった。<Number Web> photograph by Kyodo News

2019年の都市対抗で、峯本匠は優勝にとって欠かせない存在だった。今年はドラフトイヤー、果たして。

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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Kyodo News

「JFE東日本」のグラウンドには、初めておじゃまさせていただいた。

 千葉市の中心部から、車で小1時間ほど走ったのどかな田舎の風景。

 敷地には、公式戦もできるほどの立派なスタンド付きのグラウンドが両翼95m、センター120m、そして内野ノックができるサブグラウンドに屋根付きのブルペン。

 その周囲には、満開の桜が見事に咲き揃って、上空には羽田に向かって高度を下げていく航空機が次々に飛来する。

 好きなものが3ついっぺんに味わえて、JFE東日本グラウンド、私には“パラダイス”だ。

 いいな……と思ったのは、近所の中学軟式球児が何人か観戦していたことだ。バックネットに突き刺さるファールのスピードにオオーッ! と声を上げながら、この国のアマチュア野球最高峰のすさまじさを体感している。

 内野スタンドは土手になっていて、若いお母さんが赤ちゃんをひなたぼっこさせながら、のんびり野球観戦である。殺伐としたご時世の中、こうした空間があって、ホッと息がつける。 

ひときわ目を引く3番・峯本匠。

 国際武道大とのオープン戦。

 東海大OBのJFE東日本・落合成紀監督が、大学の大先輩の国際武道大・岩井美樹監督の胸を借りる。

 国際武道大から新入社の赤木陸哉外野手(178cm75kg・右投左打)を「1番ライト」に起用して、さりげなく“忖度”の姿勢を見せる。

 春の大学、社会人のオープン戦には、よくある場面だ。

 この試合、キラリと光ったのが、JFE東日本の3番を打った峯本匠二塁手(24歳・173cm78kg・右投左打・立教大)だ。

【次ページ】 大阪桐蔭時代はまさに天才。

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