酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
プロ野球最強投手を番付にすると。
岩瀬仁紀が関脇、現役最上位は?
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2020/03/23 11:40
現役時代、前人未到の1000試合登板を成し遂げた岩瀬仁紀。救援ひと筋で球史に残した成績は偉大なものだ。
MLBで活躍した投手を加味すると。
MLBに移籍して活躍した投手をどう扱うかという問題もある。MLBの成績もNPBと同列に考えると、主要な投手はこのような数字と番付扱いになる。
<左投手>
石井一久 184.5ポイント
NPB143勝1セーブ4ホールド
MLB39勝
前頭8枚目相当
<右投手>
上原浩治 250ポイント
NPB112勝33セーブ23ホールド
MLB22勝95セーブ81ホールド
前頭5枚目相当
佐々木主浩 241ポイント
NPB43勝252セーブ1ホールド
MLB7勝129セーブ
前頭5枚目相当
斎藤隆 208ポイント
NPB91勝55セーブ14ホールド
MLB21勝84セーブ39ホールド
十両4枚目相当
黒田博樹 203.5ポイント
NPB124勝1セーブ
MLB79勝
十両5枚目相当
野茂英雄 201.5ポイント
NPB78勝1セーブ
MLB123勝
十両5枚目相当
彼らを含めたとすると、番付はかなり変わる。しかしMLBで実績を上げた外国人投手の数字なども加味する必要が出てくるし、今回はNPBだけの成績で番付を作成している。
「右腕と左腕の格差がある」とか「近年の投手を見る際にリリーフが優位すぎるのでは」、「勝利、セーブ、ホールドだけでは実力はわからないだろ」など、ご異論はあるだろう。
実は読者各位から異論、他論が出ることを期待してこの番付を作っている。公式戦が見られない期間だからこそ、誰が最強のエースだったのか――ぜひ議論を戦わせていただきたい。
マスク、手洗いをして濃厚接触にならないように気を付けながら。
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