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スノーボード伝統の一戦でW優勝!
角野友基、戸塚優斗が見せた創造性。 

text by

野上大介

野上大介Daisuke Nogami

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photograph byBURTON

posted2020/03/11 18:00

スノーボード伝統の一戦でW優勝!角野友基、戸塚優斗が見せた創造性。<Number Web> photograph by BURTON

BURTON US OPENハーフパイプで優勝した戸塚優斗。スロープスタイルでは角野友基も表彰台に上がった。

歴史あるUS OPENが舵を切った。

 この戸塚の言葉にすべてが集約されているのかもしれない。スノーボードは競技である以上に“遊び”としての側面が強い。冒頭で述べたように故ジェイク・バートンも、その遊びを広めるために本大会をローンチした。「カッコいい」や「渋い」といった形容詞が解説時に連呼されるスノーボードという競技は、さらに創造力が求められていくのだろう。

 本大会やX GAMESなどのプロ大会と、オリンピックを頂点としたFIS主催大会とでは運営はもちろん、方向性やポリシーが異なるわけだが、歴史あるプロツアーはこうした未来へ向けて舵を切った。

 これまでのフリースタイル史を振り返れば、スノーボーダーたちの滑走スキルがアイテムを巨大化させ、それによりライダーたちは滞空時間を獲得してトリックの高難度化を加速させてきた。そして、高難度化ばかりが叫ばれて個性が失われてきたトリックたちに、本来の創造性を持たせるべくアイテムやジャッジシステムが変化し始めた現在。

 2022年の北京五輪まで2年を切った。フリースタイルスノーボーディングは競技として、どのようなフォーマットに進化していくのだろうか。技術力に創造力が掛け合わさることで、この“遊び”がより深化していくことが楽しみでならない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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