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スキージャンプ“物議の打ち切り”に残るナゾ「長野五輪では25人…なぜテストジャンパーが2人だけだった?」船木和喜が「残念ですね」と語った理由
posted2026/02/23 17:00
スーパーチーム3回目の大ジャンプが反映されず、まさかの6位フィニッシュとなった二階堂蓮
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Tsutomu Kishimoto/JMPA
2月16日に行われたノルディックスキー・ジャンプの最終種目、2名ひとチームで競う男子「スーパーチーム」。日本はワールドカップ総合2位の小林陵侑、3位の二階堂蓮がそろい、金メダルも狙える位置にいた。
最後の3回目の1本目で二階堂が大ジャンプを見せて暫定2位に浮上。残る小林に期待がかかったが、降雪により打ち切り、2回目までの結果が最終成績とされ、日本はその時点の6位で終えることになった。
運営による不備はなかったのか、中断で天候回復をあまり待つことなく打ち切ったことに問題はないのか、批判や疑問も渦巻いている。
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思えば、1998年長野五輪団体では悪天候に見舞われる中、何度も中断しながら全選手が最後まで飛び、成立した。その試合を経験し日本を金メダルに導いたジャンパー、船木和喜はどう見たのか。
◆◆◆
「あっさりと」中止を決断した印象
「ワールドカップであれば、審判の判断に対し、15分以内に文書とお金を持って抗議をすることができますが、今回はどこのチームからもなかったようです。そのまま成立してしまい、残念ですね」
まず、船木和喜はこう語る。
野外で行われるジャンプは、気象条件に左右される競技だ。国内の大会でも中止や1本目で打ち切られてその時点での順位で成立するケースはある。
一方で、例えば札幌市の大倉山で開催されている試合などの場合、2度、3度と中断しながら大会を続けて完遂させるケースも決して珍しいことではなかった。
今回はそれと比べると、「あっさりと」、中止を決断したような印象を受ける人もいるのではないか。

