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涙が止まらないマイケル・ジョーダン。
コービー追悼式で告白した秘密の友情。
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byGetty Images
posted2020/03/06 20:00
ボロボロとこぼれ落ちる涙もそのままに、コービー・ブライアント追悼のスピーチを続けたマイケル・ジョーダン。
追悼スピーチでコービーの素顔を語った人たち。
追悼スピーチをしたのは、バネッサ・ブライアント、ダイアナ・タラウシ(WNBAフェニックス・マーキュリー選手)、サブリナ・ユネスク(オレゴン大女子バスケットボール選手)、ジノ・オーリエマ(コネチカット大女子バスケットボール・ヘッドコーチ)、ロブ・ペリンカ(元コービーの代理人でジアナの後見人、現ロサンゼルス・レイカーズGM)、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズ選手、現シャーロット・ホーネッツ・オーナー)、シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズ選手)。
それぞれ、コービーやジアナにとって近しい人たちで、試合会場やテレビを通して見るだけではわからない素顔を語り、思い出を振り返った。
「皆さん驚いているのではないかと思います」
それにしても、ジョーダンが壇上に立ったのは意外だった。
ジョーダンとコービーがどれだけ親しかったかについては、ほとんど知られていなかったからだ。
そういえば以前、2人の専属トレーナーだったティム・グローバーから、ジョーダンがコービーのメンター的な存在だと聞いたことはあった。2人が直接連絡を取り合えるように繋いだという話も聞いていた。
しかしグローバーも、そして当のジョーダンやコービーも、その関係がどれだけ親密だったのかについては語ることはなかった。
ジョーダンがこの日に壇上に上がり、追悼スピーチをするまでは──。
「コービーと私がとても親しい友人だったことに、皆さん驚いているのではないかと思います。私たちはとても親しい友人でした。コービーは私にとって友人であり、弟のような存在でした」とジョーダンは明かした。