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「マイはものすごく賢い」評価されたのに契約解除…なぜ? “163cmの司令塔”女子バスケ日本代表・山本麻衣(25歳)がアメリカで浴びた洗礼
posted2025/06/12 11:03

WNBAダラス・ウィングスのトレーニングにキャンプに参加した山本麻衣(25歳)。惜しくも契約を勝ち取ることはできなかった
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Sam Hodde/Getty Images
天才司令塔がアメリカで味わった洗礼
アメリカ時間5月2日、ダラス・ウィングスのトレーニングキャンプに参加していた山本麻衣は、プレシーズン試合初戦のラスベガス・エーシズ戦で早速WNBAの洗礼を受けた。
最初の3クォーターは出番がなく、第4Q半ばになって、ようやく出番が回ってきたのだが、わずか3分弱の間に、立て続けにターンオーバーを3本してしまったのだ。トップでドリブルをしながら味方に指示を出し、味方にパスを出そうとしたら、相手の手がニョキっと伸びて、あっさりとボールを奪われ、ゴール下へのドライブインでディフェンスを引き付けてからあいていた味方にパスを出そうとしたときも、ディフェンスに阻まれてパスを出せずにトラベリング。その次の攻撃でもパスを通すことができずにスティールをされた。
得意の3ポイントショットを成功させて、強みも見せることができたのだが、山本はそのことよりも「あの短い時間で3つもターンオーバーしたのは大きな課題」と反省しきりだった。「手の長さだったり、反応の速さだったりというのは日本人と違う部分なので、そこは慣れていかなきゃいけないですね」とも言った。
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相手選手のサイズ感や反応の速さの違いは、国際大会でアメリカやヨーロッパの強豪相手にプレーしたときにも経験していたことだったが、国際大会は常に短期決戦。シーズンを通して日本国内のリーグで日本人選手相手に戦っていると、その感覚を忘れてしまうのだという。
そんな山本のプレーを見て、トヨタ自動車アンテロープスHCで、自身、日本人2人目のWNBA選手だった大神雄子も、かつて自分が経験したことを思い出していた。