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捲土重来を期す、レッズ関根貴大。
「ゴールかアシストで二桁を」
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byJ.LEAGUE
posted2020/02/20 11:30
ドイツとベルギーでの約2年間の“武者修行”を経て、昨年6月に浦和レッズに復帰した関根。今季はチーム成績も個人成績も結果に拘るという。
橋岡との連係や相性についての私見。
橋岡との連係や相性について、関根自身はこんな私見を抱いていた。
「橋岡は去年までの経験(橋岡は主に3-4-2-1の右サイドアタッカーでプレー)から、サイドラインに張ってプレーするほうが得意だと思うんですよね。だから僕は、どちらかというと中央に入ってアイツを生かすようなプレーが多くなるかもしれないです。
でも、僕はサイドMFとサイドバックは局面によって『縦・縦』(同一レーンの意)の関係になっても良いと思っていて、チームとしてレーンを意識はするけども、あえて『縦・縦』でふたりの良さを出す手段があっても良いと思う」
「得点を狙えるじゃないですか(笑)」
関根の思惑は実戦の舞台で早くも実った。
2月16日の今季公式戦初戦、ルヴァンカップ・グループステージ第1節のベガルタ仙台戦で浦和が挙げた先制点は、橋岡から縦方向に出されたループパスを関根がレシーブして相手ゴール前まで持ち込んだ末に、新加入FWのレオナルドがフィニッシュした形だった。
「左は山くん(山中亮輔)と(汰木)康也というラインで、また違った特徴がある。山くんはインサイドでプレーすると特長が発揮されるし、康也はライン際でもインサイドでもプレーできる。
いずれにしても、それぞれの選手が、それぞれのポジションで個性を発揮できればいいと思うんですよ。だから、例えば自分と橋岡で組む右のラインも独自の個性が出て良いと思う。
その意味では、今の僕はチームが左サイドで崩す形が多いことを良いとも思っている。左サイドから攻撃展開すればフィニッシュシーンは右になるでしょ。そうなれば、右で構える僕がゴール前へ飛び込んで得点を狙えるじゃないですか(笑)」