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五郎丸歩とも田村優とも全然違う。
ダン・カーターの独特なキックとは?
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph bySportsPressJP/AFLO
posted2020/02/12 18:00
テストマッチでの世界最多記録となる1598得点を誇るダン・カーター。神戸製鋼でもそのプレースキックは重要な得点源だ。
ワールドカップでは感覚派が増えた。
だがデブラシーニの蹴り方はそれと明らかに一線を画す。
「リラックスして、自分の感覚を凄く大事にして蹴っている。気持ち良く飛ばせているし、さすがにキックの感覚も優れている。ただ入らなくなったときにどう修正できるかは見ておきたいところ。
今回のワールドカップではアルゼンチン代表ニコラス・サンチェス、イングランド代表オーウェン・ファレルら感覚派が増えました。自分に合うやり方を持っていればいい、という時代に入ってきたのかもしれません」
栗原の現役時代はウィルキンソンのコーチに師事していたこともあって感覚と制限のバランスを自分なりにうまく調合しながら、自分のキックを確立していった。
型として真似が難しいダン・カーターのキックと、真似はしやすくとも型がないフィーリング的な難しさがあるデブラシーニのキック。
世界的なキックの潮流がどうなっていくのか。今季のトップリーグを見ていけば、自ずと方向性が見えてくるのかもしれない。