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タイ1部監督・石井正忠に聞く、後編。
給食センター勤務と鹿島で得た宝。
 

text by

飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byNorio Rokukawa

posted2020/01/27 11:35

タイ1部監督・石井正忠に聞く、後編。給食センター勤務と鹿島で得た宝。<Number Web> photograph by Norio Rokukawa

トレーニング中に笑顔を見せる石井正忠監督。鹿島で培ってきた哲学を、タイの地に落とし込もうとしている。

ACLで日本のチームと対戦できたら。

――では最後に、今シーズンの目標と今後の夢を聞かせてください。

「今季の目標としては、上位3チームの中に確実に入りたいと思っています。まずは1年契約ですけど、このチームを託された以上、このチームを何年か率いて優勝させたいし、ACLに出て日本のチームと対戦できたら嬉しい。それが近い将来の目標ですね」

――ご自身が海外のチームを率いるなんて、数カ月前には夢にも思わなかったでしょうけれど、まるで今年からの単身赴任を予期していたかのように、昨年1年間、娘さんと過ごす時間を増やして、しっかりリフレッシュされた感じになりましたね。

「そうなりましたね。うん。家族との時間を多く作れてよかったです。実は昨年、親父と祖母が亡くなったんですよ。それで喪主を務めたんですが、これが現場にいて、遠いところにでもいたら、務められなかったかもしれない。縁とかタイミングってあるんだな、自分にとって大事な1年だったんだなって。だからこそ、与えてもらったチャンスに感謝して、頑張りたいと思います」

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