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与田監督も期待するゴン「サ」レス。
新外国人の表記の謎を解く鍵は……。

posted2020/01/16 19:00

 
与田監督も期待するゴン「サ」レス。新外国人の表記の謎を解く鍵は……。<Number Web> photograph by AFLO

昨シーズンまでオリオールズ傘下・ノーフォークなどでプレーしたゴンサレス。身長188センチ、体重93キロの巨漢の背番号は「53」に決まった。

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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AFLO

 同姓なのに、競技によって選手の呼称が変わる。今回、ふと気になったのが中日ドラゴンズに新加入したルイス・ゴンサレス投手である。

 ドミニカ共和国出身、この1月で28歳になる。メジャー経験はないが、2A、3Aを主戦場とした昨シーズン、10年に及ぶマイナーリーグ通算、このウインターリーグのいずれも投球イニングを上回る奪三振を誇る左のパワーピッチャーだ。昨シーズン、最優秀中継ぎに輝いたジョエリー・ロドリゲスの退団により空いたセットアッパーを、ゴンサレスに任せる。それが現状のチームプランである。

 少しオーバーな表現になるが、このゴンサレスは日本野球界の「前例」を打ち破った選手ということになる。Luis Gonzalez。中南米系ではポピュラーな姓と名だ。広く知られているように日本プロ野球には登録名があり、一般的にはアルファベットの本名をカタカナに変換して登録される。それとは別にスコアボード表記名もあり、字数に制限があるため日本人なら姓だけを表記するのが一般的だ。

ゴン「ザ」レスの間違えでは?

 Gonzalez姓で来日し、登録された選手は9人目。過去8名はすべて「ゴンザレス」だった。

Tony Gonzalez(1972年、広島)
31試合、打率.297、0本塁打、4打点

Dan Gonzales(1981年、阪神)
9試合、打率.174、1本塁打、3打点。
※米国出身だからか、この選手だけ末尾がZではなくS。

Denny Gonzalez(1991~92年、巨人)
41試合、打率.248、9本塁打、27打点)

Paul Gonzalez(1999年、オリックス)
8試合、打率.188、1本塁打、1打点

Dicky Gonzalez(2004~13年、ヤクルト、巨人、ロッテ)
143試合、45勝41敗、防御率3.55
※プエルトリコ出身の右投手で「ディッキー」の愛称でファンにも親しまれた。巨人時代の2009年に15勝2敗と大活躍。

Luis Gonzalez(2007~08年、巨人)
57試合、打率.283、5本塁打、29打点
※ベネズエラ出身で、ドーピング違反が発覚し、解雇された。

Luis Gonzalez(2011年、横浜)
2試合、1勝1敗、防御率12.86

Enrique Gonzalez(2012年、西武)
16試合、2勝5敗、3セーブ、防御率7.04

 Luisだけでも3人目。よくある名前なのはよくわかったが、日本に来れば「ゴンザレス」だったのに今回は「ゴンサレス」。ひょっとして間違えたのか? 濁点がない理由を中日球団の桂川昇通訳に尋ねた。勝利後のヒーローインタビューでファンにはおなじみの屈託ない笑顔で答えてくれた。

【次ページ】 「オレの名前はゴンサレスだ」

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