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イップス、衝突、安英学の助言。
マリノスGK朴一圭「勝負は2年目」

posted2020/01/22 20:00

 
イップス、衝突、安英学の助言。マリノスGK朴一圭「勝負は2年目」<Number Web> photograph by Kim Myung Wook

シーズン終了後、インタビューに応じた朴。松永コーチの指導のもと成長を続けたGKは、マリノス優勝に大きく貢献した。

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キム・ミョンウ

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 2019年、師走。忙しい時期にも関わらず、横浜市内のホテルに足を運んでくれたのは横浜F・マリノスのGK朴一圭(パク・イルギュ)だ。

 身長180センチ。GKとしては平均的な身長だと思うが、目の前に立たれるとやはりでかい。

「今日はよろしくお願いします! こうして取材のオファーが来るのは本当にありがたいことで、うれしいです。活躍しないと取り上げてもらえないですからね」

 開口一番、そう言って笑顔を見せてくれた。つかの間のオフということもあり、表情はとてもリラックスしていた。

 大学時代は朝鮮大学校サッカー部でプレーし、2012年に当時JFLの藤枝MYFCに加入。その後、2013年に関東1部のFC KOREAを経て、2014年からJ3にカテゴリーを上げた藤枝へ再び籍を置いた。2016年からは3シーズンFC琉球で過ごし、2018年にJ3優勝を経験。2019年にはいきなりJ1のマリノスへとステップアップし、正GKとしてJ1を制覇した。驚くようなサクセスストーリーだ。

「実力というか、ラッキーがすごく多かったなっていう1年でした。出来としては100点満点、いや、それ以上ですね。'19年は実力以上のものがすべて来てしまった感じがあるので、新シーズンがすごく怖いですね(笑)」

 実力よりも“運”が勝っていたとかなり謙遜していたが、決してそんなことはない。話を聞いているうちに、彼が努力で運を手繰り寄せたことがよく分かってきた。

バシバシ止めるGKがかっこいい。

 子どもの頃の話だ。サッカーを始める前は、両親の影響もあり、朝鮮学校ではバスケットボールをしていた。

 そんな時、仲のいい友達から「パギ(愛称)、もちろんサッカー部に入るよな?」と言われ、断ることができずしぶしぶサッカー部に入部。

 初日の体験会のときに目を奪われたのが、シュートを何本も止めるキーパーの姿だった。「キーパーやっている人がシュートをバシバシ止めていたんです。それがむちゃくちゃかっこよくて。それで自分から『キーパーやります』って言いました」。

 これが“パギ”のGK人生の始まりだった。バスケットボールには未練もなく、サッカーにどっぷりとのめり込んだ。中学生になると部活ではなく、外部のクラブチームでサッカーを続けた。

【次ページ】 金鍾成監督との出会い。

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