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神戸を初戴冠へ導いた“鹿島キラー”。
藤本憲明の物語は終わらない。
posted2020/01/21 08:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Getty Images
“キラー”がキラキラと輝いた。新国立競技場のオープニングマッチとなった元日の天皇杯決勝。ヴィッセル神戸は鹿島アントラーズを打ち破って、クラブ創設25年目にして初タイトルを手にした。先制のオウンゴールを誘発し、追加点を挙げた藤本憲明は目覚ましい働きぶりであった。
30歳のストライカーは、鹿島に滅法強い。'19年シーズン開幕戦(2月23日)。大分トリニータのエースとしてアウェーで2ゴールを挙げ、昇格チームが「常勝軍団」を撃破する大金星に貢献した。夏に移籍した神戸でも11月30日のアウェーマッチで先制ゴールを決めている。この相性の良さを買われて、優勝の懸かる大一番で先発起用されたのだった。