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U-23選手権、ポジション争い構図。
東京五輪の18人に生き残るのは誰?
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byKyodo News
posted2020/01/09 11:50
アジア各国は東京五輪出場権をかけて必死に戦ってくる。その相手に対して日本は開催国としてのプライドを見せられるか。
各ポジションの争いをまとめると。
3-4-2-1システムを採用する中で、各ポジションの争いを見ていくと……
1トップ:小川航基、上田綺世、田川亨介
シャドー:森島司、食野亮太郎、旗手怜央
右ウイングバック:橋岡大樹、相馬勇紀
左ウイングバック:遠藤渓太、菅大輝、杉岡大暉
ボランチ:田中駿汰、田中碧、松本泰志、齊藤未月
3バック:渡辺剛、岡崎慎、立田悠悟、古賀太陽、町田浩樹
GK:小島亨介、大迫敬介、谷晃生
こうしたポジション分布となる。
もちろん、18人という人数の少なさを考えれば、複数のポジションをこなすユーテリティプレーヤーの存在価値も高くなる。
今大会のメンバーで言えば、田川、相馬、遠藤はシャドーをこなし、森島はボランチでもプレーし、橋岡、田中駿、杉岡は最終ラインに入ることもできる。今大会においても、彼らのポリバレントな能力を確認しておきたい。
グループステージから難敵ぞろい。
日本と同じグループBに所属するのは、サウジアラビア、シリア、カタールの3カ国。2018年8月のアジア大会準々決勝でも対戦し、2-1で辛うじて振り切ったサウジアラビア、2019年2月のアジアカップ決勝でも証明されたように、国をあげた強化・育成に成果が生まれているカタールと同居する厳しいグループで、もちろん、シリアも侮れない。
つまりサバイバルを懸け、腕試しをするには格好のグループだ。「勝っていくことが個人の評価にも繋がる。この舞台でどれだけやれるか楽しみ」という渡辺剛の言葉は、多くの選手の想いを代弁したものだろう。
ベストメンバーでないからといって、ここで早期敗退しているようでは五輪での金メダル獲得など、夢のまた夢だろう。五輪の出場権を掴み取るために襲いかかってくる相手を、したたかに返り討ちにできるか。
初戦のサウジアラビア戦は1月9日の22時15分(日本時間)にキックオフされる。