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シュミットが欧州で学ぶGKの極意。
「いかに自分をうまく見せるか」

posted2020/01/06 08:00

 
シュミットが欧州で学ぶGKの極意。「いかに自分をうまく見せるか」<Number Web> photograph by Ryohei Hayashi

川口能活や川島永嗣、権田修一ら海外でプレーしたGKはごくわずか。シュミット・ダニエルも欧州の地で大きく羽ばたいてほしい。

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林遼平

林遼平Ryohei Hayashi

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Ryohei Hayashi

 ベルギーの首都ブリュッセルから1時間ほど電車に揺られると、その場所は見えてくる。

 シント=トロイデンは、首都から少し離れた小さな町にある。駅前には小さな売店程度しかないものの、少し歩けば欧州らしい街並みが広がり、人々の表情も柔らかい。

 自然に溢れ、喧騒とはかけ離れた町。そんな静かな町で、多くの日本人が欧州での挑戦に情熱を燃やしている。

 仙台から7月に移籍を果たしたシュミット・ダニエルも、その1人だ。2015年、熊本在籍時に試合に出始めたことで芽生えた欧州挑戦。サイドバックや2列目に比べてGKの海外組は少ない。だからこそシュミットはその舞台へと挑もうと決意した。その最初の舞台として選んだのがシント=トロイデンだった。

信頼を勝ち取らないと始まらない。

「ずっと海外に行きたかったけど、なかなかオファーがなかった。ただ、その中で日本代表に入るようになって少しずつ現実味を帯びてきた。もともと海外はシーズン途中だと考えると冬にGKが移籍するのは難しいと思っていて、夏にできればと思っていた。そこでチャンスが来たので決心しました」

 新天地での挑戦は刺激的だった。他国の言語が飛び交う練習、ベルギー独特のプレースタイル、生活習慣の違い。特に最初は、チームの信頼を得るまでが大変だった。

「最初に感じたことは、周りがあまり話を聞いてくれないということ。でも、自分が徐々に試合で活躍したりしたことで、だんだん話を聞いてくれるようになってきた。そういうところで言えば、まず信頼を勝ち取らないと始まらないんだなと感じました。そこが日本とは違うところだと思います」

【次ページ】 「体を大きく見せるのもうまい」

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シュミット・ダニエル
シント=トロイデン

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