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Jリーガーたちの“美脚脱毛事情”。
槙野はエステ、青木はワックス派!? 

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杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

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photograph byGetty Images

posted2020/01/04 11:30

Jリーガーたちの“美脚脱毛事情”。槙野はエステ、青木はワックス派!?<Number Web> photograph by Getty Images

海外移籍前から足の毛をツルツルにしていた槙野。さすがの順応力だ。

槙野は19歳からツルツル。

 ドイツのケルンで約1年プレーした経験を持つ浦和の槙野智章は、欧州の事情を知った上で若い頃から準備をしていた。

「当時、所属していたサンフレッチェ広島には欧州帰りの選手はいなかったのですが、僕はすでに剃っていました。海外組の影響を受けている選手もいると思いますが、僕は違います。昔から海外志向が強くて、将来は絶対に向こうに行くと思っていたので、先取りしていました。ヨーロッパでは、みんな剃っているんでしょって」

 脱毛を始めたのは19歳。事前に欧州サッカーのシャワールーム事情をキャッチし、いち早く実践していたのだ。

「実際に向こう(ドイツ)に行っても、違和感なくなじめました」

 ニヤリと笑う32歳は現在、メンズエステで手入れをしており、プレーと同じで無駄は一切なし。

“脱毛主義”に年齢は関係ない。ドイツ、ベルギーで2シーズン過ごした関根貴大も、きれいな足の持ち主。浦和の24歳はエステで丁寧に処理しており、抜かりはない。

「向こうに行くと、これが当たり前なので。いまは毛が生えていると嫌ですね。続ける理由ですか? こっちのほうが清潔感があるでしょ」

 処理の方法はいろいろで、30歳を迎える浦和の青木拓矢はブラジリアンワックス派。一気にきれいになるのだとか。数年前にチームメイトの柏木陽介に勧められて、いまではすっかり愛用者である。

「なんで毛を生やしたままなんだって」

 いつからJリーガーの当たり前になったのか。最近の流れかと思えば、そうではないようだ。2017年限りで現役を引退した大分トリニータの上本大海スカウトは言う。

「10年以上前からやっている選手はいましたよ。僕の場合は海外組の影響ではなく、大分時代にエジミウソンやウェズレイといったブラジル人選手に指摘されたんです。なんで、日本人は毛を生やしたままなんだって」

 チャレンジ精神旺盛な男は、20代半ばで思い切って決断した。周囲の日本人選手がためらうなか、カミソリでスッキリ。いつしかチームメイトたちに伝染し、気がつけば半数以上は脱毛プレーヤーとなっていた。しばらくすると、ブラジル人選手たちが使用していた男性用の脱毛クリームまで購入した。

「ウェズレイたちに頼んでブラジルから取り寄せてもらっていました。これがすごくきれいになる。根こそぎですよ」 

 上本はその後、セレッソ大阪、ベガルタ仙台と渡り歩いても続けていたが、その頃にはどのチームでも一定以上の選手たちが毛を処理していた。

【次ページ】 寒空の下で“不毛”な会話。

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