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Jリーガーたちの“美脚脱毛事情”。
槙野はエステ、青木はワックス派!?
posted2020/01/04 11:30
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph by
Getty Images
美脚には目がいく。女性のそれではなく、足を資本とするJリーガーである。12月のある日、浦和レッズの練習後、橋岡大樹にシーズン振り返りの話を聞いている最中だった。ふと足に視線を向けたとき、思わず言葉が出た。
「足、きれいですね」
A代表に初選出されたばかりの20歳の青年は、見知った男性記者からの突飛な質問に一瞬たじろくと、表情をこわばらせた。
「どこがですか? 太いですよ」
聞き方が悪かった。脚線美のことではなく、ツルツルのスネのことである。誤解を解くように「Jリーガーの脱毛事情を取材している」と説明すると、いつもの柔和な顔にようやく戻り、何をいまさらという口調で応えてくれた。
「あー、これですね。みんな剃っているから、剃ったんですよ。こっちのほうがきれいなので」
剃毛、脱毛のJリーガーは珍しくない。
きっかけは浦和ユース時代に、トップチームの練習に参加したとき。練習後、シャワールームでJリーガーたちのトレンドを知った。
「みんな、足の毛を剃っているんだって。それでマネをしたんです。僕の場合はプロになる前からです。その日以来、ずっと足の毛は処理しています。少しでもほっとくと、チクチクするので、すぐ剃ります」
浦和だけの流行りではなく、いまや剃毛、脱毛しているJリーガーは何ら珍しくない。練習後、ソックスを下げてクラブハウスに引き揚げてくる足を見れば、次から次に見つかる。
昨今、ヨーロッパでプレーする日本人選手が増え、Jリーグにも多くの影響を与えている。球際が激しくなってきたのも、そのひとつ。海外組から「練習の強度の高さに驚いた」という話はよく聞く。もう少しくだけた取材をしていれば、シャワールームでの話も耳にする。周りを見渡すと、右も左もきれいさっぱり毛がなかったと――。郷に入れば郷に従え。海外組があっという間に“脱毛組”になったのは自然の流れだったのだろう。