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リバプール世界一、今まさに黄金期。
そこに南野拓実が加わるハッピー。

posted2019/12/24 20:00

 
リバプール世界一、今まさに黄金期。そこに南野拓実が加わるハッピー。<Number Web> photograph by Getty Images

38年前、東京・国立競技場で屈したフラメンゴを倒してのクラブ世界一。リバプールは名実ともに世界No.1のクラブとなった。

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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「このようなときに、母国語ではない言葉で、選手たちへの敬意を的確に表すのは難しい」とクラブワールドカップ決勝後の記者会見でリバプールのユルゲン・クロップ監督は話した。欧州と世界を制した52歳のドイツ人指揮官の興奮が、映像から伝わってくる。

 実際、英語で受けたこの最初の質問に対し、まずは「素晴らしい」とか、「本当に偉大だ」とか、いつもの早口で返答していたが、そこで一旦「ふう」と呼吸を整えると、並びの良い白い歯をこぼした後、冒頭のように言葉を探した。

 そして、「信じがたいほど見事なパフォーマンスだった。相手も強かったが、我々は多くの時間帯で良いフットボールを披露した。ほとんどの選手たちが、(負傷や体調不良など)それぞれの事情により、ギリギリの戦いを強いられていた。それでも彼らは、センセーショナルなパフォーマンスを見せてくれた。私は本当にハッピーだよ」と続けた。

古豪の印象は完全に払拭された。

 リバプールが名実ともに世界一のフットボールクラブとなった。今年6月に14年ぶり6度目の欧州制覇を果たすと、その半年後にクラブ史上初の世界一に。さらに今季のプレミアリーグでは、後続に勝ち点10差をつけて首位をひた走っており(消化試合は1つ少ない)、30年ぶりのイングランド1部リーグ優勝も射程圏内に捉えている。

 少し前までつきまとっていた古豪の印象は、完全に払拭された。1992年から始まったプレミアリーグをずっと見続けている人には、今のリバプールの姿は、らしくないものに見えるかもしれない。愛と情熱に溢れる好クラブながら、勝負どころで涙を飲んできた失望の歴史があるからだ。

 もっと前からレッズを知るファンも、ここまでの成功を想像できただろうか。

 昨季を含め、欧州王者には6度なっているが、1981年12月、1984年のインターコンチネンタルカップで敗北(1977年と1978年は辞退)。直近の2005年のクラブワールドカップでも、決勝でサンパウロに敗れている。

【次ページ】 1981年・国立でフラメンゴに敗戦。

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