サムライブルーの原材料BACK NUMBER
FC今治、駒野友一×橋本英郎(下)。
単身赴任の悲哀とお互いのありがたさ。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byShigeki Yamamoto
posted2019/12/17 19:05
単身赴任で今治でプレーしている橋本(左)と駒野。2人とも岡田武史会長とは縁が深かった。
2人とも単身赴任で頑張っている。
――駒野選手はプレーでもグイグイと引っ張っていくほうで、ピッチ外でも前に出ていった、と。橋本選手は冷静に周囲を見て、ピッチ内外とも冷静にコントロールしていくタイプ。ここの違いはプライベートでも?
橋本 駒ちゃんはインドア派、僕はアウトドア派ですね。駒ちゃんは自分で食事をつくるんですけど、僕は昼、夜は決まって外食。でも同じマンションでも駒ちゃんのメシ、食べさせてもらったことない。
駒野 ハッシーさんに食べてもらえるようなレベルじゃないですから(笑)。
橋本 駒ちゃんはインドア派なんで、本当は家族と一緒に暮らしたいなっていう思いがあるんじゃないか、と。
――2人とも単身赴任で頑張っています。
駒野 やっぱり寂しいですよ。アビスパのときも家族ごと引っ越そうかなって考えましたけど、子供の教育のこととかもあって、結局単身赴任を続けることになりました。
妻から子供のことで相談の電話が来たりしますけど、本当は一緒にいてあげられたらなとは、思います。でも家族も頑張っているから、自分も頑張らなきゃいけない、と。
――やっぱりなかなか帰れない?
駒野 はい。2連休あったら帰るようにはしています。でも月に1回もないこともあります。ハッシーさんが凄いのは毎週のように自宅に帰っていることですよね。
橋本 まあ神戸に自宅があって駒ちゃんより全然近いし、僕はアウトドア派なんで(笑)。
木曜日が大体オフになるんで、水曜日に帰って木曜日は家族と過ごして金曜の朝に戻って午後の練習に参加するっていう感じですね。それこそ奈良や三重でのアウェーなら、土曜にまた関西方面に行くことになる。
1週間の移動距離は結構あるんじゃないかって思いますね。