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J1優勝&残留争いで必見の役者たち。
“最終回”まであと2話、見どころは?
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2019/11/28 10:30
熾烈な優勝争いもいよいよクライマックス。首位のマリノスは好調なアタッカーだけでなく、守備陣の奮闘も鍵となる。
FC東京は相性の悪い浦和と。
FC東京は33節の浦和レッズ戦がポイントだ。
相手は黒星先行で下位に低迷しており、J1残留を決めることができていない。リーグ戦は4試合勝利なしで、24日にはACL決勝で敗れた。
しかし、FC東京は浦和との相性が良くない。リーグ戦では'14年5月から、11試合連続で勝利がないのだ。
勝利をつかめない試合が続くなかで、ディエゴ オリヴェイラが浦和から2試合連続で得点をあげているのは好材料か。F・マリノスとの最終戦に優勝の可能性をつなげるためにも、長谷川健太監督と選手たちはデータを覆さなければならない。
鹿島は得意のロースコアに。
F・マリノスと勝点4差の鹿島は、残り2試合の対戦相手が10位のヴィッセル神戸、12位の名古屋グランパスだ。
今シーズンの鹿島はリーグ4位の52得点を記録しているが、26節を最後に複数得点がない。31節は川崎Fに0-2で敗れ、32節はサンフレッチェ広島とスコアレスドローに終わった。
守備力を頼りにしぶとく勝点を加算してきたここ最近の戦いから判断すると、ロースコアの攻防をいかに制するかがポイントになりそうだ。
神戸にはダビド ビジャ、名古屋にはジョーと、一発を秘めたストライカーがいる。相手の得点源を封じながら、好機で確実にネットを揺らすことが、3シーズンぶりのリーグ優勝の前提条件だ。