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ムードメーカー菅原由勢、という才。
五輪代表&ELで「ポジティブ」に。 

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林遼平

林遼平Ryohei Hayashi

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photograph byGetty Images

posted2019/11/23 09:00

ムードメーカー菅原由勢、という才。五輪代表&ELで「ポジティブ」に。<Number Web> photograph by Getty Images

AZのチームメートと明るい表情で触れ合う菅原由勢。そのキャラクターを前面に、欧州の舞台で走り回ってほしい。

練習から常に死に物狂いで戦って。

「本当に環境は目まぐるしく変わっていますけど、いろいろな舞台を経験することによって、すごく楽しい中でやれている。例えばELとは言えど、あまり聞いたことがないチームがいて、そういうチームの選手は自分の名前を売るためにガンガン来ますし、自分のリーグとは違う戦い方、違うタイプの選手がいる。

 本当にいろいろな戦い方を勉強させてもらっているし、間違いなく自分の経験値になっているなと思います」

 海外に行ってサッカーへの意識も変わった。これまでは日本という枠の中で考えを巡らせていたが、海外を経験することで考えの幅が広がっている。

「サッカーに対する思いや勝負に対する思いというのは、やっぱり海外の方が強いと思います。練習から常に死に物狂いで戦って、という厳しさがあるので、そこはやっぱり違うなというのを感じていて。僕自身、そこの意識や勝負事に関するイメージというのは変わっているなと思います」

言われなくても「数字」は意識する。

 また、加入したチームも菅原の成長を助けている。海外では特に“結果”が絶対的な評価になるチームが多く、結果次第で立場が大きく変わるところがある。ただ、もちろんそこを重視した上で、AZでは他の面でも評価されるところがあると説明する。

「僕らのチームは“インテンシティ”や“ハードワーク”という言葉を一番大事にし、それをモットーとしているクラブなので、本当にハードワークできない選手は使われない。そういう意味では、本当にすごくいいクラブに入らせてもらったなと思っています」

 充実した表情で話す菅原に「本当に成長できるクラブに入ったんだね」と言葉をかけると「いや、もう間違いなくそう思います」と笑顔を見せた。そして続けて、いま自分の中で大事にしている部分を改めて強調した。

「でも、個人として上に行くためには間違いなく数字が必要になってくると思う。そこはあまりコーチやチーム内で言われていないけど、自分自身としては意識しています」

【次ページ】 川口能活GKコーチもいじったり。

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