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ジェッツがまさかの最下位スタート!?
地元出身、原修太の成長が苦境を覆す。
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph byB.LEAGUE
posted2019/11/02 08:00
国士舘大を経て2015年に千葉に加入した生え抜きの原。昨季レギュラーシーズンは48試合に出場し平均3.3得点。今季はそれ以上の活躍に期待がかかる。
守備を立て直した原修太の存在。
その後千葉は秋田ノーザンハピネッツと島根スサノオマジックに3連勝し、“借金”を帳消しにして10月を終えた。
同26日の島根との1戦目は第1クォーターで15-24とリードを許す展開だったが、第2クォーターにディフェンスの強度が上がったことでチームに勢いが生まれた。チームを勝利に導く好ディフェンスを披露したのは、いずれもベンチスタートの藤永佳昭と原修太だ。
特に原は、今シーズンの千葉で最もカギとなる存在と言っていいだろう。
石井やチェンバースと同じウイングポジションの選手であり、千葉県船橋市出身という点においても石井の後釜と目される。生え抜きとして5シーズン目を迎えた原は、少なからぬ期待を背負う立場だ。
「内容は置いといて勝つこと」
26日の島根戦の後、原は試合を振り返るにあたって「まずは勝ったことが大切」と口にした。
「負けが続いていた中、良いバスケをしていても負けてしまうと選手やスタッフはもちろんですが、ブースターさんまでもどかしい気持ちになるので、内容は置いといて勝つこと、結果が大切だなと思いました。
今日はスタートダッシュでディフェンスが緩くて、相手にプレーをやらせてから止めようとしてうまくいかない部分があったんですが、第2クォーターの途中でディフェンスをマインドセットして、チームの全員が相手のプレーをやらせる前に止めようという意識を高く持つことができて守れるようになった。そこから速攻を出すこともできたので良かったです」
この島根戦の勝利が、千葉にとっては今シーズンのホーム初勝利だった。第3節と第4節のホームゲームは、宇都宮や川崎といった強豪が相手だったとはいえ、3連敗というよもやの結果。
それだけに、この試合はチームとして是が非でも勝ちたい試合だったはずだ。