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ジェッツがまさかの最下位スタート!?
地元出身、原修太の成長が苦境を覆す。
posted2019/11/02 08:00
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph by
B.LEAGUE
第4節を終えた時点で2勝5敗、東地区最下位。にわかには信じがたいが、これはまぎれもなく千葉ジェッツの成績だ。
Bリーグでの過去3シーズン、千葉は目覚ましい結果を残してきた。1シーズン目はワイルドカードでのチャンピオンシップ進出だったが、その後の2シーズンはいずれも東地区を制し、昨シーズンに至っては52勝8敗というB1史上最高の勝率を叩きだした。
リーグ優勝にこそ手が届いていないものの、全日本バスケットボール選手権(天皇杯)は3連覇中。国内屈指の強豪チームであることに異論を差し挟む者はいないだろう。
石井とチェンバースの離脱は大きかった。
しかし、このオフの間には大きな動きがあった。石井講祐とアキ・チェンバースの移籍だ。
ともに昨シーズンはスターターとして活躍した主軸の選手であり、石井に関してはチームのホームタウンである千葉県船橋市出身として、また練習生からリーグの3ポイント王にまで這い上がった叩き上げのフランチャイズプレーヤーとして、急成長を遂げてきたチームを象徴する選手でもあった。
その石井に加えてチェンバースまで手放したことが、チームに何の影響も与えないはずはない。
千葉は開幕節のサンロッカーズ渋谷戦で連敗を喫し、続く第2節のシーホース三河戦は連勝したが、宇都宮ブレックスと川崎ブレイブサンダースには3連敗。それも、川崎との2戦目は前半で21点ものリードを奪いながら、後半に大量61失点を浴びる大逆転負けだった。
ここまでの7試合の平均失点は84点。優れたディフェンダーでもあった石井とチェンバースの穴がいかに大きいかを証明してしまったと言わざるを得ない数字だ。