プレミアリーグの時間BACK NUMBER
王者マンC、序盤戦でまさかの2敗。
グアルディオラはどう腕を見せる?
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byUniphoto Press
posted2019/10/17 19:00
1敗するだけで騒がれるようになったマンチェスター・シティ。それはメガクラブに成り上がった証拠なのかもしれない。
11月には待望の直接対決が。
リバプールのしぶとさはグアルディオラ自らも「ポイントを落とさない」と認めるところだが、例えば第8節レスター戦(2-1)の終了間際に得たPKによる決勝点は、判定を覆さなかったVAR(ビデオ判定)の判断ミスとも言われているように、判定が味方した部分もある。
逆に、第2節トッテナム戦(2-2)で後半ロスタイムの3点目を「ノーゴール」となるなど、VARに泣かされたマンCと、シーズン途中で判定を巡る運が入れ替わるかもしれない。
11月には、まずはアウェイだがリバプールとの直接対決もやって来る。
筆者は8月のコラムで触れたように、最終的にはリバプールが、プレミアでは初となる30年ぶりのリーグ優勝という願いを叶えるシーズンになるのではないかと予想している。だが、それは序盤戦10月からの首位独走などではなく、昨季に勝るとも劣らない接戦の末にある悲願達成だ。
『ロッキー4』は、最終ラウンドでロッキーがドラゴにノックアウト勝ちを収めるという劇的なエンディングで締めくくられる。
プレミアのドラゴに当たるマンCも、失点を招く「アキレス腱」の痛みなど何のその、点を取って取って、取りまくる強さに物を言わせて「ロッキー・チーム」を追い詰めて、来年5月までの“マッチレース”で我々にスリルを味わわせてくれると見る。