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フロンターレ精神をBリーグでも。
3連覇を狙うアルバルクGMは情熱家。
text by
手嶋真彦Masahiko Tejima
photograph byALVARK TOKYO
posted2019/10/05 08:30
Bリーグ屈指の強豪となったアルバルク東京。そのチームを恋塚氏はGMという立場で支えている。
プロとしてのあるべき姿に近づいて。
もちろん、かつてのフロンターレとは前提条件の違いがある。アルバルクを支える資本の強さや施設の充実度は当初からBリーグ屈指、いや筆頭クラスと言っていい。
「親会社が大企業のトヨタで、首都圏の東京をホームタウンとしています。優秀なコーチ陣と選手が揃っていて、試合に使うアリーナや練習施設などのファシリティも、日常の環境もしっかり整っています。それ以外の欠けていた部分を(Bリーグ創設からの)この3年で少しずつ積み上げて、プロとしてのあるべき姿に徐々に近づき、良い結果がついてきたのではないかと思います」
様々なバックグラウンドを持った様々な職員が集まる東京オリンピック・パラリンピック組織委員会でも、フロンターレ時代からの開拓者精神を体現しようと奮闘し続けている天野の存在は、恋塚の大きな刺激や励みになっているはずだ。
メイド・イン・カワサキの開拓者2人はこれからも競うように、離れていても力を合わせて、日本のスポーツ界を耕し続けるだろう。スポーツを通じて、この国をもっと幸せに――。その思いは1つなのだ。