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マンCのプレミア3連覇へ最大の懸念、
CB問題をペップはどう解決する? 

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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posted2019/09/28 11:50

マンCのプレミア3連覇へ最大の懸念、CB問題をペップはどう解決する?<Number Web> photograph by Getty Images

プレミア3連覇を狙うグアルディオラ監督。シティの戦術をさらに進化させることはできるか。

経済的な理由で補強に待った。

 だからこそグアルディオラは、この夏もCB獲得を目論んだのだろう。実際、ハリー・マグワイア(レスター→マンチェスター・ユナイテッド)にはフットボールディレクター、チキ・ベギリスタイン(もしくは彼のスタッフ)が接触している。

 当然、移籍市場が再開する来年1月も動く公算は大きい。しかし、オーナー企業のアブダビ・ユナイテッド・グループ(以下ADUG)が、夏に続いて二の足を踏むことも否定できなくなってきた。

 今シーズン開幕直前、グアルディオラは『BBC』(英国放送協会)に対して、次にように語っている。

「CBの獲得を考えていたが、上層部からストップがかかった。経済的な理由で、この夏は待ってほしいとのことだった」

『ADUG』の躊躇は夏限定なのだろうか。およそ半年間で経済的事情が好転し、来年1月に巨額を投下できるのだろうか。あるいは余剰戦力を放出し、いや、シティの選手層は薄く、換金対象となる選手は見当たらない。

 一部のタブロイド紙はボーンマスのネイサン・アケ、レスターのチャグラル・ソユンク、アーセナルのロブ・ホールディングなどをシティのターゲットと書いているが、ただ単に足もとの技術がしっかりしているタイプを挙げているだけだ。シティのリクルート担当が動いた事実はどこにもない。

ペップの柔軟な発想であれば。

 こうした状況を踏まえると、現有勢力でやり繰りする確率が高い。グアルディオラも「カイル・ウォーカーが対応できる」と語っていた。また右ワイドにジョアン・カンセロ、左にバンジャマン・メンディを配置する3バックも浮上してくる。

 さらにグアルディオラであればロドリのCB起用も考えられる。常にポゼッションありきで、CBにも高いビルドアップ能力を求めてきた。持ち駒の意外な活用法はすでに練り込んでいるかもしれない。

 ラポルテの長期欠場、ストーンズの不調、ADUGの抑制など、なにかとネガティブな事象が続いているが、発想が柔軟なグアルディオラであればプレッシャーをエネルギーに変え、選手の異なる魅力を見出すに違いない。稀代のアイデアマンが、どのような選手をどのように配置するのか。プレミアリーグの注目ポイントが、またひとつ増える。

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