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遠藤航が加入のシュツットガルト。
斬新な監督、ブッフバルトも参画?
posted2019/09/30 11:15
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph by
Getty Images
今夏のヨーロッパは昨年と同じく猛暑に見舞われ、ドイツでも気温が40度近くまで達する地方がありました。でも、それも短い時期で、9月下旬を迎えた今は日中こそ20度以上まで上がりますが、夜間は気温が1桁を示すことも多くなりました。
ドイツの方々は防寒が抜かりないと感じます。つい最近までTシャツ、短パンで過ごしていたのに、翌日は若い女性が分厚いジャンパーを着て全速力で自転車を漕ぐ姿を見たりもします。
ちなみにドイツ語ではジャンパーやジャケット、ブルゾンのことを総称して「ヤッケ」と呼びます。これはスペルの「Jacket」をドイツ語読みしたものですが、日本でも50代以上の方が作業服などのことを「ヤッケ」と言いますよね。あの言葉はドイツ語が語源なのだと最近知りました。
肌寒くなると、こちらでは本格的なサッカーの季節が到来したと実感します。
国内リーグに加えてUEFAチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなどのカップ戦が開催され、各スタジアムだけでなく、街中のカフェやバーなどでもサッカーを目にする機会が増えています。
1部は群雄割拠の様相だが。
2019-2020シーズンのブンデスリーガは群雄割拠の様相を呈しています。
目下リーガ7連覇中の“盟主”バイエルン・ミュンヘンは、5試合を終えて3勝2分の無敗を堅持。貫禄のスタートを切りました。
しかし現在の首位は、そのバイエルンと第4節で激突して堂々のドローで終えたRBライプツィヒです。俊英指揮官のユリアン・ナーゲルスマンが監督に就任したライプツィヒは、ラルフ・ラングニック前監督が築き上げた「コントロールされたカオス」に、ナーゲルスマン流の「オーバーロード」戦術を融合させる試みを行っています。
ただ、首位ライプツィヒと7位レバークーゼンまでとの勝ち点差は僅かに3。この中にはドルトムント、フライブルク、シャルケ、ボルシアMGなどがひしめいていて、シーズン序盤のつばぜり合いはなかなか見応えがあります。
そんな中、今回は1部クラブに関することではなく、2部に属する“ある人気クラブ”の行末と、そのチームを率いる興味深い指揮官のことについて書きたいと思います。