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カバーニかマンジュキッチの獲得を!
マンU再建への最適解とは?
 

text by

粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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photograph byUniphoto Press

posted2019/09/14 11:50

カバーニかマンジュキッチの獲得を!マンU再建への最適解とは?<Number Web> photograph by Uniphoto Press

プレミアリーグ第4節までで1勝2分け1敗。スールシャール監督はチームを立て直せるか。

エリクセンを売るなら'20年1月がベスト。

 エリクセン本人はラ・リーガを希望し、トッテナムのダニエル・リービー会長も「プレミアリーグ内の移籍は認めない」と語ったようだが、あくまでも夏の話だ。'20年1月になれば、さまざまな条件が異なる。エリクセンは'20年6月に現行の契約が満了になるため、売るなら'20年1月がベストだ。

 なお、カバーニの契約も'20年6月までだ。移籍金を手に入れるのなら'20年1月がリミットである。ユナイテッドはカネ払いがいい。パリSGとトッテナムが同時に歩み寄ってくる可能性もゼロではない。

 着任直後のリーグ戦10試合で8勝2分。しかし、その後は今シーズン4節まで5勝4分6敗。スールシャールの評価に直結するような急降下だ。彼もまた経験不足は明らかで、先行されたり、逆転されたりするとオドオドする。ユナイテッドの将なら泰然自若としているべきだが、スールシャールにそこまで望むのは酷なのかもしれない。

ペップもクロップも警戒する男。

 そんななか、ひとりの有能な指導者が無所属だ。

 マッシミリアーノ・アッレグリ──。

 昨シーズン限りでユベントスを去ったものの、彼の能力に疑いの余地はない。戦況に応じてプランを変更し、最適解へと導いていく。ポグバとも2シーズン同じ釜の飯を食っているため、問題児の対処法も心得ているはずだ。ましてアッレグリであれば、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ、リバプールのユルゲン・クロップ両監督もリスペクトし、警戒もするはずだ。

 本稿執筆時点でスールシャール解雇という噂はない。しかし、成績が上がらなければ、ビッグ6以外にも勝てないようであれば、オーナーのグレイザー・ファミリーも黙ってはいないだろう。

 7年前、始動が遅すぎて無所属だった当時のグアルディオラを取り逃がした苦い過去がある。ユナイテッドは世界ブランドの名門だ。スールシャールには荷が重すぎる。アッレグリ招聘のタイミングを見誤ってはならない。
 

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