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カバーニかマンジュキッチの獲得を!
マンU再建への最適解とは?
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byUniphoto Press
posted2019/09/14 11:50
プレミアリーグ第4節までで1勝2分け1敗。スールシャール監督はチームを立て直せるか。
内部分裂が避けられないパリSGから……。
例えばマリオ・マンジュキッチだ。所属するユベントスでチャンピオンズリーグの登録から漏れ、移籍を決意したという。33歳になったが肉体は若々しく、滅多にケガをしない。190cmの長身は、ユナイテッドの前線に備えられていない空の兵器だ。
パリSGの内部分裂が避けられなくなりつつあるいま、エディンソン・カバーニにもアプローチすべきだ。内紛を起こした張本人でもあるネイマールがまさかの残留。さらに、インテルからマウロ・イカルディが加入した。妻でありエージェントでもあるワンダ・ナラとともに、数多くの非常識な言動でインテリスタのヒンシュクを買った稀代のトラブルメーカーである。ロッカールームは収拾がつきそうもない。
生真面目なカバーニが愛想を尽かし、パリ脱出を試みる可能性は小さくない。32歳とはいえ、その決定力はまだまだ世界のトップクラスだ。
ポグバのセンスを刺激する選手を。
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ポグバのセンスを刺激するのなら、クリスティアン・エリクセン(トッテナム)という選択肢も考えられる。超一流同士が共鳴しあう独特のヒエラルキーで、ポグバをドキリとさせる選手が現在のユナイテッドにはいない。この男の本能を呼び起こすためにも、エリクセンは是が非でも獲得したい人材だ。彼がやって来れば、ポグバも冬の移籍を考え直すかもしれない。
さて、新しいチャレンジを希望しながらトッテナムに残留したエリクセンは、なんとなくファジーな存在だ。
マウリシオ・ポチェッティーノ監督も「移籍市場が再開する来年1月まで、エリクセンはわれわれとともに闘う」と、微妙なコメントを残している。もはや引き留めは難しい、と考えてもいるようだ