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坂本勇人が見せてくれた理想の巨人。
一流から超一流、そしてスペシャル。
 

text by

中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

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photograph byNanae Suzuki

posted2019/09/14 09:00

坂本勇人が見せてくれた理想の巨人。一流から超一流、そしてスペシャル。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

坂本勇人が、2000本どころか3000本安打の可能性すらある球史に残る選手であることはもっともっと知られていい。

11年前、野次られていた若者が……。

 今でも忘れられない光景がある。あれは2008年春のことだ。

 東京ドームの2階席で斜め前に座る集団に集中的にディスられている選手がいた。「なんであいつなんだよ」「二岡の方が全然いいでしょ」なんて野次の先には当時背番号61の坂本勇人。

 負傷離脱中の二岡智宏の後継者として一軍レギュラーに抜擢された若きショートストップは、味方であるはずの一部の巨人ファンから嫉妬にも似た怒りを買っていたわけだ。

 チーム屈指の人気選手の代役。しかもポジションは内野の要。おまえで大丈夫か? そんな視線にも負けず、ついにここまで来た。

 このまま巨人が優勝すれば、2019年のMVPは坂本勇人だろう。

 11年前、「なんでおまえなんだよ」と野次られていた若者は、「おまえしかいない」と頼られる主将になったのである。

 See you baseball freak……

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坂本勇人
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