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親会社をかえるという鹿島の大勝負。
メルカリから来た新社長が語った事。

posted2019/09/04 11:50

 
親会社をかえるという鹿島の大勝負。メルカリから来た新社長が語った事。<Number Web> photograph by Noriko Terano

鹿島アントラーズの社長に就任した、メルカリの小泉文明社長。「鹿島アントラーズに足せるものがある」という。

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寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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Noriko Terano

「歴史ある鹿島の経営を任される立場になり、地域への貢献、サポーターへの貢献。引き続き常勝軍団としての鹿島アントラーズの発展というのを、私自身、使命を感じ尽力してまいりたいと思っております」

 8月30日鹿島アントラーズの新社長に就任したメルカリの小泉文明社長は、就任会見の冒頭でそう語った。

 日本製鉄およびその子会社が保有していた株式がメルカリへ譲渡され、メルカリが筆頭株主になることが発表されてから約1カ月。新たな親会社を迎えての臨時株主総会、取締役会で新社長が決定し、新役員体制としてスタートしたのだ。

 すでに報じられていることではあるが、小泉新社長は長く鹿島のサポーターでもあった。山梨県の生まれだが、茨城県行方市出身の父とともにJリーグ発足時からカシマスタジアムへと足を運んできた。

「年に何度か父の地元である茨城へ来るんですが、Jリーグができるまでは何もなくて、やることが本当にない場所だったんです。でもJリーグができて、スタジアム、クラブハウスができるとそこへでかける楽しみができました。

 この地域が鹿島アントラーズというチームを中心に発展し、盛り上がっていく姿を見ました。子どもながら非常に誇らしく、衝撃を受けた想いがあります。アントラーズの発展は地域とともにあり、勝利を元にサポーターと強い絆を培ってきたんだと感じています。今後も地域と共存共栄し、チームを強化し続けたい」

「移転の選択肢は考えていない」

 そんな小泉社長だが、地元メディアからは、ホームの移転やメルカリが鹿島を手放す可能性への危惧を含んだ質問も飛んだ。

「地元におけるアントラーズの大事さを、私自身が非常に感じている。移転という選択肢はまったく考えていません。アントラーズだけでも利益が出せる状態を作ることが重要だと思っています。昨年は70億円を超えるくらいの売り上げでしたが、これを100億円へもっていきたい。

 私たちの得意分野であるテクノロジーを使い、地域地元を大切にしながら、東京、日本全国のアントラーズファンをアセットとしながら、ビジネスをしていきたい。会社として体力をつけて、アントラーズの価値をさらに上げていくことが重要だと考えています」

【次ページ】 メルカリが鹿島に足せるのはテクノロジー。

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