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清水邦広が願う盟友との「現地集合」。
石川祐希らに伝える五輪で勝つ意味。

posted2019/09/04 20:00

 
清水邦広が願う盟友との「現地集合」。石川祐希らに伝える五輪で勝つ意味。<Number Web> photograph by Kiyoshi Sakamoto/AFLO

清水と福澤は同じ33歳の同級生。ライバルとしてもお互いの存在が刺激となっている。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Kiyoshi Sakamoto/AFLO

 清水邦広(パナソニックパンサーズ)が、日本代表に帰ってきた。2016年以来3年ぶりに、日の丸のユニフォームを身につけた。

 この3年間は怪我との戦いだったが、その中でも、2018年2月の試合中に負った大怪我は引退を覚悟するほどのものだった。右膝の前十字靭帯断裂、内側側副靭帯断裂、半月板損傷、軟骨損傷で全治12カ月の診断。度重なる手術と長い入院生活。順調にリハビリが進んだかと思えば、感染症などの影響で何度も後戻りした。

「全日本も、オリンピックも、今は考えられません」

 昨年の夏、清水はそう話していた。

 それでも、何度も心を折られそうになりながらも一歩ずつ、復帰に向けて歩みを進め、今年2月2日、V.LEAGUEのサントリーサンバーズ戦で、約1年ぶりにコートに立った。 

 その時、こう語った。

「まだまだ、東京オリンピックも諦めていません。やっぱり人間、欲が出るんですよね(笑)」

試合後に感極まる場面も。

 その後、再び感染症で離脱を余儀なくされるが、3月下旬に復帰。4月に発表された今年度の全日本登録メンバーの中に清水邦広の名前があった。8月3日に行われたカナダとの親善試合で、約3年ぶりに代表のコートに立つと、試合後のコートインタビューでは感極まった。

 ただ、感傷に浸ったのはこの時だけ。再び日の丸のユニフォームを着られたことだけで満足するわけにはいかない。

 今、日本代表のオポジットのスタメンは19歳の西田有志(ジェイテクトSTINGS)だ。8月24、25日に行われた中国との親善試合でも、清水は2枚替えでの途中出場。試合後、こう話した。

「急遽呼ばれることが多いので、そこに僕自身まだちょっと慣れていないところがある。サッと入って、パッと結果を出さなきゃいけないのはなかなか難しいんですけど、でもやりながら、結果を出していかないと。

 もちろんレギュラーも、ここから狙っていきます。そのためにはもっとコンディションを上げないといけないし、いろんな面でパワーアップしなきゃいけない。競争の中で生き残っていけるようにやっていきたいと思います」

【次ページ】 脳裏に残る北京五輪での敗戦。

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