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「ミドルが嫌だということではない」女子バレー27歳宮部藍梨オポジット転向“本当の理由”「彼女が挑戦したいと強く望んだ」姫路セリンジャー監督も後押し

posted2026/01/23 17:04

 
「ミドルが嫌だということではない」女子バレー27歳宮部藍梨オポジット転向“本当の理由”「彼女が挑戦したいと強く望んだ」姫路セリンジャー監督も後押し<Number Web> photograph by SV.LEAGUE

今季からオポジットでプレーする宮部藍梨(27歳)

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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SV.LEAGUE

 高2で日本代表デビュー、そしてアメリカ留学。若くして注目を浴びた宮部藍梨は、ここまで“人と違う”キャリアを歩んできた。ミドルブロッカーに転向してたどり着いたパリ五輪の舞台。しかし、27歳になった宮部は再び新しい挑戦に着手している。その源流はどこにあるのか。《NumberWebインタビュー全2回の前編/後編に続く》

 SVリーグ2年目の女子は、昨季とは順位に大きな変動がある。昨季10位だったPFUブルーキャッツ石川かほくが4位、昨季最下位の14位だった群馬グリーンウイングスが7位に躍進するなど、どこがどこに勝ってもおかしくないリーグになっている。開幕節でその流れを作ったのがヴィクトリーナ姫路だった。

 10月10日の開幕戦で大阪マーヴェラスに3-1で勝利。第2戦もフルセットの激戦を粘り強くものにし、昨季女王を相手に2連勝。混戦のリーグの幕開けだった。

 その開幕節から新たなチャレンジをスタートさせたのが、姫路の宮部藍梨である。昨年の世界選手権ではミドルブロッカーとして日本のベスト4入りに貢献した宮部が、その大会から約1カ月後に開幕したSVリーグで、オポジットとしてコートに立ったのだ。

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 開幕戦は2枚替えで途中出場。第2戦は先発出場すると、高さを活かしたスパイク、ブロックで31得点をたたき出し勝利に貢献した。

ミドルブロッカーとして日本代表に定着

 もともとはアウトサイドヒッターだったが、アメリカの大学院を修了し、7年ぶりに日本代表に選出された2022年に、眞鍋政義前監督は宮部をミドルブロッカーとして起用。慣れないポジションに悪戦苦闘しながらも代表に定着し、姫路でも主にミドルとしてプレーしてきた。

 身長は182cmと、海外のミドルブロッカーに比べれば大きくはないが、手足が長く高い跳躍力も備える。サーブもよく、しかも守備にも貪欲で、体を投げ出してボールに食らいつき数多くのブレイクに繋げてきた。

 昨年就任した日本代表のフェルハト・アクバシュ監督は宮部を重宝し、世界選手権では宮部と島村春世、山田二千華、荒木彩花の4人のミドルが選出された中でレギュラーとして起用された。宮部にとってはこれまでの代表生活でもっとも出場機会が多い年だった。

 その宮部がなぜ今、オポジットを?

【次ページ】 「サイドを辞めるとは言ってない」

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#宮部藍梨
#ヴィクトリーナ姫路

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