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ブラストワンピース、凱旋門賞へ。
札幌記念の力勝負を制した意味。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byAFLO
posted2019/08/19 15:20
日本競馬界にとって悲願である凱旋門賞の制覇。現時点では、ブラストワンピースが最も近い位置にいると言えるだろう。
凱旋門賞に向け、2頭の視界は良好。
ノーザンファーム生産馬としては2006年のディープインパクト(3位入線後失格)など、サンデーレーシング所属馬としては'12年と'13年に2着だったオルフェーヴルなどのリベンジを狙うことになる。
ブラストワンピースもフィエールマンも中間を外厩のノーザンファーム天栄で過ごして結果を出してきた馬だ。今回は出国検疫も天栄で行うなど、これまでの経験を生かし、人馬の移動がスムーズに進むよう手筈を整えている。
1969年、「ミスター競馬」野平祐二がスピードシンボリで日本の人馬として初めて凱旋門賞に参戦してから50年。
悲願達成に向け、ブラストワンピースとフィエールマンはともに視界良好、と言ってよさそうだ。