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久保建英はW杯予選に呼べるのか。
レアルでの競争と、代表での優先度。 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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posted2019/07/19 17:30

久保建英はW杯予選に呼べるのか。レアルでの競争と、代表での優先度。<Number Web> photograph by Getty Images

コパ・アメリカで存在感を放ち、レアルでのトレーニングキャンプも順調と伝えられる久保建英。W杯予選でもその雄姿を見られるか。

気になるのはレアルでの日程。

 2列目の右サイドなら堂安律と、トップ下なら南野拓実とスタメンを争うが、現時点でもスタメンで起用していいのでは、と思わせるほどだ。試合を重ねることでコンビネーションが深まれば、彼もチームメイトもさらに高いレベルへ到達していく期待を抱かせる。

 気になるのはクラブのスケジュールだ。

 来たる2019-20シーズンをレアル・マドリード・カスティージャ(以下RMC)で迎えたとすると、8月25日に実質3部相当の2部Bのリーグ戦が開幕し、その後は12月下旬まで毎週末にきっちりとリーグ戦が組まれている。FIFAの国際Aマッチデイによる中断はない。

リーグ戦序盤での代表離脱となる。

 元スペイン代表でクラブのレジェンドでもあるラウール・ゴンサレスが率いるチームで、加入1年目の久保はポジションを争う立場だ。序列が固まっていないシーズン開幕当初は、代表招集による離脱がマイナスに働いてしまうとも考えられる。

 セカンドチームのRMCではなく、U-19のフベニールAに登録されたとも報じられている。それでも、代表招集となればリーグ戦期間中にチームを離れることになる。

 スペイン1部のクラブへとレンタル移籍することになれば、国際Aマッチデイの期間中はリーグ戦が中断されるので、代表合流への物理的な支障はない。一方、2部のクラブへ貸し出された場合は、RMCとほぼ同じスケジュールを消化していくことになる。

 久保はトップチームの北米ツアーに参加しており、7月21日から予定されるバイエルン・ミュンヘン、アーセナル、アトレティコ・マドリードとの親善試合でデビューを飾る見込みだ。ここでのプレーによって、新シーズン開幕をどこで迎えるのかがはっきりしてくるだろう。

【次ページ】 W杯予選は万全の陣容でいきたい。

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