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久保建英はW杯予選に呼べるのか。
レアルでの競争と、代表での優先度。
posted2019/07/19 17:30
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Getty Images
2022年のカタールW杯へのサバイバルが、いよいよ輪郭を帯びた。9月開幕のアジア2次予選の組み合わせが決まったのである。
2次予選は40の国と地域を8つのグループに分け、ホーム&アウェイで争われる。各グループの1位に加えて2位のなかで成績上位の4チームが、最終予選へ進出する。
アジア2次予選は2023年のアジアカップ予選を兼ねているため、W杯開催国のカタールも参加している。この現アジアカップ王者がグループ首位か2位の成績上位4チームに入ると、2位チームで成績上位の5番目のチームが繰り上げられる。いずれにしても、日本には無関係だろう。
西野監督、吉田監督、本田の挑戦。
ポットと呼ばれるシード分けは6月時点のFIFAランキングに基づいており、日本はイラン、韓国、オーストラリア、サウジアラビアらとともに第1ポットに入った。この段階では“死のグループ”は生まれないものの、前回の最終予選を戦ったチームが同居するグループもある。
中国とシリアのグループA、イランとイラクのグループC、サウジアラビアとウズベキスタンのグループD、UAEとタイのグループGは、首位争いが白熱しそうだ。
グループGには今冬のアジアカップで8強入りしたベトナムも同居している。タイを率いることになった西野朗監督は、短い助走期間でタフな戦いに挑むこととなる。
本田圭佑が実質的な監督を務めるカンボジアは、イランのグループCに入った。柏レイソルやヴァンフォーレ甲府で采配をふるった吉田達磨監督が統べるシンガポールは、サウジアラビアのグループDである。グループ内のパワーバランスでは、どちらも最終予選進出が難しい立場と言える。