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酒井宏樹加入やエリクセン放出の噂。
今季の移籍市場はトッテナムが主役?
posted2019/06/24 10:30
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph by
Uniphoto Press
2018-19シーズンのトッテナムは、プレミアリーグで13敗も喫した(23勝2分13敗で4位)。
マウリシオ・ポチェッティーノが監督に就任した2014-15シーズン以降ではワーストであり、直近10シーズンでも最多である。トップ6との勝負は2勝1分7敗。ワトフォード、ウォルバーハンプトン、バーンリー、サウサンプトン、ウェストハム、ボーンマスにも敗れている。チャンピオンズリーグで準優勝したとはいえ、プレミアリーグの13敗はトッテナムにとって重大なテーマだ。
守備陣の再編は避けられなくなってきた。ヤン・ベルトンゲンは年齢的にピークを過ぎ、ユーゴ・ロリスはミスが目立つ。「新シーズンもトッテナムで」と公言したトビー・アルデルバイレルトの周囲には、依然としてマンチェスター・ユナイテッドの影が見え隠れする。リハビリに長い時間を要するダニー・ローズ、戦術力理解度に乏しいセルジュ・オーリエは、ポチェッティーノの構想から漏れた。
昨シーズンは補強を見送ったダニエル・リービー会長も、この夏ばかりは動かざるをえないだろう。
酒井宏樹がマネを抑える?
英国の『Sky Sports』によると、マルセイユの酒井宏樹をリストアップしたという。昨シーズンはサポーター投票によるクラブMVPに選ばれ、攻守ともに充実していた。頑健な肉体はアフリカ系の選手が多いリーグアンでも見劣りしないどころか、トップクラス。激しい当たりが世界を魅了するプレミアリーグでも、酒井であれば通用するに違いない。
負傷に悩まされ、ポチェッティーノとの関係も良好とはいえないキーラン・トリッピアー(移籍を志願したとも……)を差し置き、右サイドバックの定位置を確保する可能性は十分にある。リバプールのサディオ・マネを、マンチェスター・シティのラヒーム・スターリングを酒井が完封する。胸躍るシーンだ。