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フンメルス復帰、長谷部の仲間は?
オフもお祭り騒ぎのドイツ市民。
posted2019/06/23 12:00
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph by
Getty Images
ドイツの6月は新緑が鮮やかで好天が続き、1年で最も快適な時期と言われています。気温は25度前後で湿度も低く、街の人々はこぞって外へ繰り出してレストランやカフェ、バーなどのオープンエアで太陽の光を浴びながら寛いでいます。
夏時間へ移行したヨーロッパは日が暮れるのが21時前後で、気分も高揚してきます。日本にいるときは陽が高いうちからビールを飲むと背徳感に苛まれましたが、こちらでは夜が更けても明るいことで引け目なんて全然感じません。
まあ、ドイツの方々は昼間からビールジョッキを掲げ乾杯しているので、そもそも「明るいうちから……」なんて感覚はないのかもしれませんけども。
代表よりも関心は移籍市場。
過ごしやすい季節が到来するなか、ドイツのサッカーシーンはブンデスリーガの2018-19シーズンが5月中旬に閉幕し、現在は「ディ・マンシャフト」ことドイツ代表が戦うEURO2020予選、そして「ディ・ナツィオナルエルフ」ことドイツ女子代表が出場中のFIFA女子ワールドカップなどが話題の中心になっています。
ヨアヒム・レーブ監督率いるドイツ代表はUEFAネーションズリーグ最上位カテゴリーのリーグAでオランダ、フランスの後塵を拝してリーグBへ降格しましたが、その後のEURO2020予選ではオランダ、ベラルーシ、エストニアに3連勝。復調しつつあります。
またドイツ女子代表は2016年のリオ・オリンピック金メダルの勢いをかって、2007年中国大会優勝以来3大会ぶりのワールドカップ制覇に向け、グループリーグを3戦全勝で突破して順調な歩みを見せています。
ただ、ドイツの人々の代表への関心はそこそこ。一般のサッカーファンは総じて自らが応援するブンデスリーガクラブへと思いが傾きがちです。巷で話題になる項目はズバリ、移籍関連。来季は我がクラブに誰が来るのか、あるいは去るのか。ほぼ毎日情報がアップデートされるなか一喜一憂する姿は、日本と変わらないストーブリーグの楽しみです。