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浦和の「正直さ」を上回った蔚山。
サイド狙いで薄まった縦の選択肢。
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byGetty Images
posted2019/06/21 11:15
杉本健勇の先制点を守りきれず逆転負け。浦和にとって2年ぶりのACL制覇は険しい道となった。
浦和サポからは拍手と熱い声が。
1週間後に控えた蔚山でのセカンドレグで、浦和は最低でも2-0での勝利が必要になる。蔚山にとって大きなアドバンテージを持ってホームで戦える。しかしパク・チュホは、「0-0のつもりで戦います。どういう戦い方をするかは、試合の状況に応じて考えていく」とサラリと話した。
「優勝するためにはこういう状況も必要なのかなって思います。スッキリと割り切った気持ちですね」と西川周作は話す。
2017年の優勝時にも、ファーストレグでの敗戦は、済州や川崎との試合など、ファーストレグでの何度か経験している。ただし当時は、すべてセカンドレグはホームでの試合だったという違いはあるが……。
それでも敗れたにもかかわらず、埼玉スタジアムを埋めたサポーターは、チームに温かい拍手と熱い声を送った。そこにはアウェイでの戦いを後押ししたいという想いが込められている。