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武豊とルメールがフランスで挑んだ、
凱旋門賞より人気の3歳牝馬GIとは。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2019/06/21 07:00
フランスで大人気のディアヌ賞に挑んだ武豊。ルメールとともに日本を代表する立場で戦った。
これから、という時にスピードが。
しかし、これが初めての強敵相手となった若駒はここで力尽きた。
「これから、という時にスピードについていけなくなり、置いていかれてしまいました。もしかしたらもう少し渋った馬場の方が良かったのかもしれません」
最後は無理をしなかったため、15着まで沈んだ。
「キャリアの浅い馬ですからね。でも良いモノはあると感じたし、将来性はあると思いました」
レース後、悔しそうな内心と、やることはやったと満足する気持ちが混在する複雑な表情で、武豊騎手はそう語った。
ディアヌ賞で勝ち負けした馬は、凱旋門賞でも好走するケースがあり、それだけに期待がかけられたが、結果は残念なものだった。それでも、この1戦で挑戦そのものが終わるわけではない。今後も、陣営の頂点を目指したトライが続くことを信じたい。
なお、勝利したのは日本でもお馴染みのP・ブドー騎手が乗るシャネル。ルメール騎手のカルティエムは13着に敗れた。