長谷川「今日に始まったことじゃない」

　長谷川も反省を口にした。

「0－0で攻めあぐねているのだったら、しっかり0－0で終わらせなくちゃいけない」

　しかし、それができなかった。長谷川が続ける。

「終了間際にやられる試合が続いている。今日に始まったことじゃない。チームとして学ばなくちゃいけない、反省しなくちゃいけない。というか、本当に変えていかなくちゃいけないと改めて思った。

　失点しちゃいけないというのはわかっていた。もちろん勝ちを狙ってはいるけれど、サッカーは攻撃だけじゃないので。守備で我慢する時間もある。あの時間帯ならひとつのクリア、どこにクリアするのかとか、そういう細かいところまで考えてプレーすべきだった。押し込まれてそのままやられちゃったら、やっぱり勝ち上がってはいけない」

　失点してはいけないと強く意識していたはずの時間帯での失点。そのシーンだけを責めるわけにはいかない。ましてや失点に関与した選手だけの責任でもない。もちろん本人は止められるはずだったと悔やむだろうが、チャンスで得点を決め切れなかった攻撃陣もそれは同じだろう。

結果以上に、内容が気になる。

　約1カ月ぶりに先発出場した小林は「負けた、最後に失点したのは残念ですけど、それ以上に内容の部分、攻め方とかを問題にしたほうがいいのかなって、僕は思います」という。大幅にメンバーが代わったことで、連動した攻撃、連係が作れなかったと。

「内容がよくなかった。連係、コンビで崩すというのがほとんどなかった。最初の時間帯は結構押していたので、そこで点が取れればよかったんですけど、だんだんこっちのミスが多くなり、チャンスへ持っていく場面がなかった。

　ここに来たらこう動くとか、感覚的なところで全然違うところが多かった。イメージが合わないといい攻撃はできない。自分としてもどうにかしなくちゃいけないと思う試合でもあったし、僕は連係で生きてきたタイプなので、それがなくなってくると良さが出せない。自分の良さを出すことと連係を高めていくこと。その両方が必要だと感じた試合でした」

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