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平成と令和をつなぐ2019開幕戦。
因縁多き、広島vs.巨人をぶらり。 

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中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

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photograph byYasutaka Nakamizo

posted2019/04/02 15:00

平成と令和をつなぐ2019開幕戦。因縁多き、広島vs.巨人をぶらり。<Number Web> photograph by Yasutaka Nakamizo

開幕戦に沸き、お祭りモードのマツダスタジアム。野球文化が広島の街に定着したことを改めて実感した。

選手層の厚さを見せ付けた巨人。

 原監督の1273日ぶりの勝利を見届けてから、ホテルへ戻ってまた仕事。結局、日曜日の第3戦も巨人が制し、マツダスタジアムでは'17年7月5日以来の勝ち越し。やはり2年連続MVPプレーヤー丸の加入は大きい。3戦で1安打1打点も、4四球を選び打線を繋いだ。1番に成長著しい吉川尚輝が定着、'16年首位打者の坂本、最年少で3割30本100打点を達成した岡本、'17年本塁打王のゲレーロが復活して、丸もいる。

 対照的に赤ヘル打線は“3番センター丸”の不在を大きく感じさせた。ただ、シーズンはまだ始まったばかり。巨人の不安定なブルペン陣、カープの試行錯誤の新型打線、そして慣れないレフト守備に苦しむ長野さんも……。ここからどう2019年型チームを作っていくのか、両監督の腕の見せ所だ。

 帰り際、広島駅構内の『いっちゃん』でお好み焼きとコーラの組み合わせを堪能する。美味ぇ! 生き返った。そうか、人生の勝敗はチャラにはならないけど、日常のリスタートはできる。それがプロ野球観戦ぶらり旅の魅力でもある。今シーズンも始まった。もうすぐ新時代の令和も始まるのだろう。

 さて、4月30日の「平成最後のプロ野球」は、日本のどこの球場で見ることにしようか?

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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