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平成と令和をつなぐ2019開幕戦。
因縁多き、広島vs.巨人をぶらり。 

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中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

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photograph byYasutaka Nakamizo

posted2019/04/02 15:00

平成と令和をつなぐ2019開幕戦。因縁多き、広島vs.巨人をぶらり。<Number Web> photograph by Yasutaka Nakamizo

開幕戦に沸き、お祭りモードのマツダスタジアム。野球文化が広島の街に定着したことを改めて実感した。

地元店で観戦してみると……。

 翌日の第2戦のデーゲームは、市内のカープ戦が見られる居酒屋かカフェで観戦してみようと思った。球場に来る濃いコアなファン以外の人たちが、どのように地元チームと向き合っているのか知りたくなったのだ。

 土曜日の午後、市内の『dali』という綺麗目のカフェに入る。アラフォー男でジャイアンツパーカー姿の自分は軽く浮いてる気もするが、ここで心折れたら負けだ。なんていうのか、本当にこの空間で野球中継が見れるのかという女性客やカップルが多い店内だったが、食事をしながら巨大スクリーンでしっかり広島vs巨人を見れた。それだけじゃない。

「すいません、カープ戦やってますか?」

 なんと美女2人組が「すいません、冷やし中華やってますか?」的なテンションで店内に入ってくる。例えば東京のオシャレカフェで「すいません、ジャイアンツ戦見れますか?」という台詞は聞くことはないだろう。広島市民球場時代からの熱心なファンもいれば、同時に10年前にマツダスタジアムができてからの新規ファンも着実に増え続けている。プロ野球が文化として日常に定着している土地の風景だ。

【次ページ】 選手層の厚さを見せ付けた巨人。

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