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<CLラウンド16展望>
吉田麻也に訊く、プレミア勢の復権。 

photograph byTomoki Momozono

posted2017/02/13 09:00

<CLラウンド16展望>吉田麻也に訊く、プレミア勢の復権。<Number Web> photograph by Tomoki Momozono
'11-'12シーズン以来、イングランド勢はCLで低迷を続けている。果たして今季、16強に残った3クラブは頂点に立てるのか。彼らの強さを体感してきたサウサンプトンの吉田麻也が占う。

Q1 ペップ体制となってマンCはどう変わった?

 対戦相手の力を考えると、ベスト16に残ったイングランド勢3チームのうち、最も勝ち上がりの可能性が高いのはマンチェスター・シティでしょう。もちろん対戦するモナコもレベルが高いですし、国内リーグでも首位。我がサウサンプトンのフランス人ピエも、「すごく良いサッカーをしている」と評価しています。侮れません。

 それでも、シティが普段どおりの力を発揮できれば、準々決勝に進むと予想しています。アグエロやデブライネら攻撃陣の個人能力は“スーパー”ですし、ここぞの場面での一発もある。僕らDF陣を悩ませる、本当に困った人たちです。

 もしも番狂わせが起きるとすれば、「ペップ戦術」の落とし穴にシティが自らハマるパターンだと思います。グアルディオラ体制となって、シティはGKからでもショートパスをつなぐ戦術に変わりました。ただし、この戦術と選手たちの個性が噛み合っているかと言えば、そうでもない。まだまだビルドアップでのミスが目立ちますし、そのせいでGKのブラボはイングランドのメディアで毎日のように批判されています。

 僕らサウサンプトンがシティと対戦する場合も、ここを狙いました。例えばシティは、自陣でのゴールキックになると、センターバックの2人がペナルティエリアの脇まで下がって、GKからのパスを受けようとします。そこで僕らは、2トップがシティのセンターバックに張り付いて、パスを出させなかった。こうなると、シティのGKは高い位置に出たサイドバックへのミドルパスを選択します。ここで競り勝って、中盤のヤヤ・トゥーレが攻撃の起点になる。このビルドアップを寸断するべく、僕らはシティのサイドバックとの空中戦に勝つための練習や、高い位置からのプレスで相手をハメる練習を何度も繰り返しました。実際、プレミアリーグ第9節での対戦では、シティが自陣でのFKをGKにつないだところをかっさらって、ゴールを決めています。おそらくモナコも同じことを狙うでしょうから、シティにとってはビルドアップの精度がカギを握るはずです。

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